顎関節症について

症状

口の開閉時に顎が痛い、音がする、開きにくいなどの症状が見られる場合、顎関節症の
可能性があります。放置しておくと慢性化することで治りにくくなることもありますので、早めの受診が大切です。

顎関節症の種類

1.あごを動かす筋肉の痛みを主な症状とするもの(咀嚼筋痛障害)
2.顎関節の痛みを主な症状とするもの(顎関節痛障害)
3.顎関節の中の関節円板※1のずれが生じるもの(顎関節円板障害)
4.顎関節を構成する骨に変化が生じるもの(変形性顎関節症)

(※1 顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織)

治療法

・顎関節や咀嚼筋の痛みに対して、消炎鎮痛薬を用います。

・顎関節症は、日常生活における行動や癖が症状と関係している場合がありますので、ご自身で気をつける事で症状が軽くなる場合があります。
具体的には、頬杖をつかないなど姿勢を良くすることや、上下の歯を接触させている時間が長いと咀嚼筋にストレスが持続的にかかるため、当たっていたら離すようにします。

・当院では、疼痛など症状の緩和に炭酸ガスレーザーや歯科用両側性電気刺激装置を使用します。
 また、筋肉のマッサージも効果があります。

・睡眠時の歯ぎしりや食いしばり(睡眠時ブラキシズム)時の咀嚼筋の緊張の緩和や、顎関節部への負荷の軽減を目的として、夜間マウスピースを使用してもらいます。

・顎関節の動きを良くして開口量を増加させるのに、ストレッチや下顎可動化訓練も行います。